夜空を見上げよう

×天体写真 ○電視観望 始めました。気づいたことをつづります。

私の電子観望機材の構成

私の機材は、天体写真というよりも電子観望に寄った構成となっています。ベランダで使用するため、ウェイトを含み回転範囲が大きい赤道儀に比べコンパクトで軽量にまとまる経緯台を中心としています。また、ノートPCを使わず、ラズベリーパイにしたことでベランダがすっきりとしています。その代わり写野回転の影響が出るため、CMOSカメラの露出時間も20秒まででなるだけGAINを高め、枚数を稼いでスタッキングしています。

架台 AZ-GTi経緯台

Sky-Watcher AZ-GTi経緯台ファームウェア赤道儀経緯台モードのものに入れ変えて使っています。購入時のファームウェアはSynScanApp-Proに接続できるのですが、AstroberryPiのEKOSに接続するためには経緯台モードであっても入れ替えなければ接続が成立しません。私は、AstroberryPiに移行したときに、これで1日つまづきました。

CMOSカメラ Player One Neptune-C II

Player One Neptune-C II  (IMX464)を使用しています。電子観望ではカラーカメラが基本です。感度が高く、ノイズが少ないという評判通りで電子観望に使いやすいカメラで、価格的には中級機となっています。今の観望スタイルの間はこのカメラを使い込みたいと考えています。

経緯台制御とAstroberry-Pi

以前は、経緯台の制御はSynScanAppPro、撮影にはWinPCのSharpcapPro版を使用していました。しかし、横浜にある私の家のベランダは、西よりに向いているためアライメントを取るときに対象となる恒星がリストの半分になってしまい、しかも晴れていても光害でほとんど見えない場合が多くて、アイピースを通してアライメントを取るのにひと苦労。さらにCMOSカメラを差し替えてピント調整も行うため、ベランダにいる時間が長くなっていました。

現在は、Astroberry-PiのKstars、EKOSを使って、自室からプレートソルビングとアライメントを行っています。このスタイルになってから設置後の調整時間も短くなり撮影効率があがっています。なお、AZ-GTiとAstroberry-Piの接続はWi-fiではなくUSBケーブルで接続していて、安定作動させています。また、ベランダから室内のルータまでLANケーブルで接続して自室のデスクトップPCから操作しています。鏡筒からはファインダーも取り外しています。

経済的にもラズベリーパイを使用したのでノートPCやWindowsのライセンスも不要でコストが削減されています。

鏡筒 Sky-Watcher EVOSTAR 72 ED II

電子観望を始めるまでドブソニアンしか持っていませんでした。そのため屈折鏡筒をあらたに購入しました。購入当時 EDレンズで口径が50mm以上のものの中では、もっとも安かったのが理由でSky-Watcher EVOSTAR 72 ED IIを選びましたが、価格以上の性能を有していているようで現在も不満はとくにありません。

画像処理 Siril

SharpCapを使用していたときはライブスタックできたので、その画像を保存して加工していました。しかしEKOSにはライブスタック機能はなく、撮影した各種ファイルを別のソフトウェアでスタックやストレッチを行う必要があり、有償のもの、無償のものをいくつか検討しました。

たまたま Astroberry-Piに乗り換えたこのゴールデンウィークにSirlというソフトウェアがリリースされたのでそちらを使い始めました。このホームページで現在公開している写真はSirilで処理しています。カラーCMOSカメラのデータ処理に対応したスクリプトが用意されていて、高速で機能も使いやすいと思います。