夜空を見上げよう

×天体写真 ○電視観望 始めました。気づいたことをつづります。

月夜のM3にSiril の新機能Star Processing を使ってみました

M3(Star Recomposition) 2023年4月9日 4:07 – 4:27 月齢17  40Sec*30(総露出 20分) SkyWatcher EVOSTAR 72ED Playerone Neputune-C II   GAIN150 offset 5 Bias 30 Dark 30 Flat30   Astroberry Server (Raspberry Pi4) Kstars EKOS PHD2

4月8日は夕方まで大雨でしたが、GPV気象予報のとおり、夜半には快晴となりました。先週に続いて、月夜に関わらずPHD2のドリフトアライメントをやってみたりしてAZ-GTiの赤道儀として使い込むために慣れていっているところです。PHD2を使った感想などは別の機会に取り上げますが、今回は、オートガイド撮影で撮った球状星団M3に対してSirilの新機能を使ってみました。

新機能 Star processing

Star processingは、2月に発表されたSiril 1.2.0-beta1の新機能でしたが、私のwin11環境ではクラッシュしてしまい、使わずじまいにしていました。beta2でクラッシュしないことがわかり、さっそく今朝撮影したM3に使用してみました。本来であれば星雲などに使いたいところですが、月夜に応用できればと思ってやってみました。

siril.org

オートガイド撮影で試写2回めの対象は、球状星団M3

PHD2のドリフト法による極軸合わせの習熟に時間をかけているうちに時間が無くなってしまい、M3を試写してみました。

M3(再合成に使用した元画像) 2023年4月9日 4:07 – 4:27 月齢17  40Sec*30(総露出 20分) SkyWatcher EVOSTAR 72ED Playerone Neputune-C II   GAIN150 offset 5 Bias 30 Dark 30 Flat30   Astroberry Server (Raspberry Pi4) Kstars EKOS PHD2

ストレッチをかけ過ぎるとバックグラウンドの中からノイズが浮き出てしまうため、抑え気味になってしまい、月夜の眼視状態によく似たさびしい球状星団になっています。

この画像に対して以下のように使ってみました。

Star Processing tool(Star Recomposition)

Sirilに追加されたStar Processing tool(Star Recomposition)の操作状況

とっても直感的で、恒星のみをストレッチしていくと埋もれていた微恒星も浮き上がってきてくれました。バックグラウンドと別々に操作できるし、とても直感的で使いやすいです。

M3(再合成した結果画像)

面倒だった操作がこんなに簡単にできるようになりました。Sirilの充実ぶりは目を見張りますね。