5月2日火曜の夜は風も収まっているのですが、晴れているわりにはすっきりとしていませんでした。せっかくのGWなのでベランダに出して、とにかくセッティングポイントを見つけ出だそうとテストを繰り返しました。
EKOSのポーラーアライメントで極軸合わせ
簡単にできたと報告していた極軸合わせですが、PHD2のキャリブレーションを行ってみると極軸合わせに問題があるという警告が出てしまいました。そもそも、赤道面と子午線の交点近くは現在の望遠鏡の位置からはベランダのひさしがかかり、現在の望遠鏡の位置からは見えません。西側に1hほどずらしていたので、正しく極軸が出ていないのではないかという疑念が生じてきました。
そこでもう一度、EKOSのポーラーアライメントを実行してみました。今回の実行時の改善点は、Slew時のモータースピードです。赤経軸を西側に30度傾けながら3回撮影してプレートソルビングして極軸のズレを赤経方向・赤緯方向に分解して表示するしくみですが、モータースピードを720倍速に設定して動作させてみました。
前回、修正量のベクトルが画面をはみ出して使えないと報告していましたが、右下に修正量が表示されていることに気づき、その数値を参考に追い込んでみました。
この画面は3回ほど繰り返して追い込んだ結果なのですが、右下に赤緯(矢印がセレクタに隠れてしまっています。)と方位の修正方向と修正量が表示されています。カメラの画角内に修正量が表示されるようになっていますが、自室とベランダを行き来するのに疲れてしまい、ここで終了。次回はノートPCも使って合わせることにしますが、次回この精度を再現できるよう三脚の3つの脚の位置や周辺の建物との位置関係などチェックしておきました。
極軸補正後のPHD2の動作
+/-4"レンジでプロットしています。次の画面は4月1日のPHD2です。同じレンジなのですが今回はより安定して制御できているようにみえます。(1日は、1秒間隔でしたが。)
INDIはクライアント・サーバーモデルなので、EKOSにPHD2の修正量をモニターさせることができます。
ドリフトプロットという画面の円のグリーンの中に収まって始まりました。
3分後のスクリーンショットが次の画面です。
3分後、ほぼグリーンゾーンにあるので撮影にも期待が持てそうでした。
FWHM値が大きくなっていた
M81,M104,M101を撮ってみたのですが、いずれも星像が膨らんでしまいきれいに写っていません。翌日Sirlで画像処理したのですが、スクリプトを実行するとほとんどがFWHM値が10以上ではねられてお見せできるようなものになりませんでした。
まともに極軸合わせしていない4月1日の撮影でもNGC4565がそれなりに映っていただけに、薄雲のような状態であったからなのでしょうか。
心の中にモヤモヤが湧いてきて晴れません。(笑)