夜空を見上げよう

×天体写真 ○電視観望 始めました。気づいたことをつづります。

GW後半第3夜 M101回転花火銀河でGraXpert を使う


3日連続で晴れ

5月4日の夜も当地は晴れました。3日連続で体力が持つのかどうか不安もありましたが、この2~3週間の残念な天候を挽回すべく望遠鏡を出しました。この夜は、夜半に西に回ってくるM51、M101のどちらかを撮影する予定として、明け方まで夜更かしを決行しました。

 

オートガイドが停止

M51については、望遠鏡本体はベランダのひさしをクリアしましたがガイド鏡がひさしに引っ掛かり断念。一方、すぐそばのM101は鏡筒本体・ガイド鏡の両方ともひさしをクリア。よってM101を撮影することにしました。深夜の2時間、Youtubeを見たりブログを書いたりしながら過ごしていましたが、不覚にも居眠り・・。その間オートガイドが停止してしまっていて、気付いたのは1時間後でした。

 

回転花火銀河 M101

ついついM51が気になってしまうのはドブソニアンで眼視を楽しんでいたときの経験にあります。M51 は、しっかり子持ち銀河のスタイルで楽しめたのですが、M101はグレーの円盤にみえていたのでした。なので、今回のM101の撮影は私にとっては偶然のようなもので、もしM51がひさしにひっかからなければそちらを撮影していたと思います。

M101 回転花火銀河
2024年5月5日  01:06-3:56 Light 60Sec*120(総露出120分)
途中 1時間 停止後再開
 GAIN 180 offset 10 Bias 85 Dark 85 Flat 85
CMOSセンサー温度 -5.0°C
サイトロン CBPフィルター  
SkyWatcher EVOSTAR 72EDII SVBONY SV605CC
AZ-GTi Raspberry PI OS Bookworm (Raspberry Pi4) Kstars EKOS
SV305 PHD2 Siril 1.2.1
Graxpert 3.0.2 Background Extraction
SriL StarNet Star Recomposition
GIMPトーンカーブ補正

120分かけたのが良かったのか、CBPフィルターの選択が良かったのか、なんとか浮かび上がってくれました。

現在の作業の流れ
  1. SriLでスタック処理を行う。
  2. GraXpert3.0.2でExtract Background 処理とDenoise処理を行う。
  3. もう一度、SrirLに戻り、M101でフォトメトリックキャリブレーション
  4. StarProccessingのメニューからStarNetを起動してStar Recomposition
  5. GIMPコントラストを調整

という流れが決まってきました。

 

ビフォー画像がこれです。

一応、方角を合わせて右90度回転させています。

GW 三夜の振り返り

5月2日・3日・4日と三夜連続で望遠鏡を出しました。強光害はあるけれど自室でじっくりと楽しめたり、おもちゃのようなラズパイをゴリゴリ実用として使い倒すことができ、楽しい3日間でした。また、銀河の撮影にCBPフィルターを使い、QBPとの使い分けも面白くなってきました。ここまでくると、フィルターホイールのように撮影途中でフィルター交換ができるようにしたいものです。4時を回ると一気に明るくなり、久しぶりに朝焼けを拝みながらベランダから撤収となりました。