きっかけはダーク撮影時の蓋のし忘れ
すっかり春めいてきました。1月以来の投稿となります。これまで順調に楽しんできたベランダ観望なのですが、翌週の撮影時に、蓋をし忘れてダークを90分も撮影してしまい、その晩の撮影が無駄になってしまいました。冷却CMOSであれば、翌日の昼にでもゆっくり自室で撮影できるわけですから、とうとう私も導入することにしました。
SVBONY SVC605CC
これまでそろえた1.25インチアメリカンサイズのフィルター類をムダにしたくないので、スクエアタイプのIMX533を使用しているSV605CCを選びました。ただし、ネットではユーザーが少ないようでどのような感じになるのかが不安でしたが、春節セールがはじまっていたので、そのタイミングで購入しました。周辺減光があるのでフラットは必須となります。鏡筒は、EVOSTAR 72EDIIのレデューサーなしでの使用を前提としているのですが考えが甘いでしょうか。
NGC2174 モンキー星雲
3月ともなると赤い星雲たちも西の空で低くなりはじめています。そろそろ納め時なので、まだ撮影したことのないモンキー星雲を撮ってみました。カメラ以外は同じくAZ-GTiを中心とした構成なのですが、CMOSのサイズが大きくなっているせいか、微恒星がシャープになっているような気がします。画面の上を北に合わせて回転させてみると、孫悟空のような猿の横顔に見えました。正方形の画角に慣れていないのですが、回転させるときは簡単ですね。
モンキー星雲を撮影したあと、次の対象に移動させ、プレートソルビングをかけようとしたところ、動きがギクシャクし始めました。一枚前に撮影したイメージをどこからかロードしてしまいます。どこかの変数を初期化していないのか書き換えてしまっている感じで、1時間くらいムダにしてしまいました。解決方法として、移動後にまず、カメラで1枚撮影してからプレートソルビングするという方法で逃げています。早く治ってほしいです。
2024年3月13日 追記
この現象については、昨年から発生していたようでファームウエアに起因するものとして記述がありました。当時対応された方に連絡したところ、回避コードを埋め込んで対処されていたとのことです。また、再度、回避コードを入れて対処してくださることになりました。次回の更新で対応できそうです。バグと記述していましたが訂正します。結果はまた、報告します。
CBPフィルターでM81・M82
残り時間がなくなってしまったので、M81M82を30分で撮影しました。
CBPフィルターに換装してGAINも180に変更し60SECを30枚という設定で撮ったのですが、腕が写り始めていました。QBPより良く写るような気がします。銀河はこの組み合わせがいいかもしれません。これからは銀河シーズンなので次回は1時間かけてみます。