夜空を見上げよう

×天体写真 ○電視観望 始めました。気づいたことをつづります。

ん?これってもしかして! SharpCap4.0のバーチャルカメラを動かしてみた 

 5月のゴールデンウィークにKstars+EKOSの環境に移行してすっかりご無沙汰していたSharpCapPRO版。9月26日でライセンスが期限切れになる旨メールが到着しました。ダークフレーム処理をライブスタックに入れたくてPRO版ライセンスを購入して遊んでいたわけですが、また延長するかどうかPRO版の機能を再検討しました。

www.sharpcap.co.uk

今はKstarsとEKOSでキャプチャーしているわけだし、困ったときには無料版でいいのでは と思いながらみていたところ、

Virtual Camera

The virtual camera allows SharpCap to open a series of image files in FITS, PNG or TIF format as if they were frames being captured by a real camera. This allows SharpCap tools such as live stacking to be applied to previously captured images – for instance a live stack could be re-run with different settings on the raw frames saved when the stack was initially captured.

The virtual camera will read existing image files in a selected folder or wait for new image files to be saved into the folder, allowing SharpCap to automatically pick up new images saved by another capture application.

See the documentation for more details.

 

仮想カメラは、一般のカメラで捉えたFITSやPNG、TIFなどのフォーマットの一連の画像をSharpCapで使用できるようになり、あたかもライブスタックをおこなっているかのよう処理でき、セッティングを変えて再スタックが簡単にできるようになる。更には選択したフォルダーに新しいイメージが保存されるのを待って読み込みするようになる!とまで書いてあります。

早速 動かしてみました

SharpCapを起動して、カメラ(C) ー> フォルダーモニターカメラを選択

すると右側のカメラコントロールとしてビデオ再生パネルのようなものがセットされました。画像フォルダは、SiriLの画像処理のためにラズパイのEKOSで撮ったM27のライトフレーム100枚が入っているフォルダを指定して”再生”ボタンを押してみると、パラパラと100枚 モニターにアニメのように再生されていきました。

では、いつものように

ライブスタック(L)

を押して、巻き戻しー>再生ボタンを押すと フォルダの画像を読み込んであの見慣れたライブスタックが始まりました。

実行中の様子

 

普通に(速いですが)重ねていって最後のファイルを読み込むと

Next Frame:  Waiting for next frame...

と表示が出て再生中のままとなりました。

 

次のフレームを待機中 と 表示

では、ここからが本題です。

Astroberry PIのライトフレームフォルダ(共有フォルダ)を指定してみた

ラズパイはSambaが設定されているので、当然 SharpCapの中でも指定でき、同じく動作しました。9月10日に撮ったM2のライトフレームが残っていたので動かしてみました。

共有フォルダを指定

結論 INDI EKOSで電視観望(ライブスタック)できるだろう - ライセンスを延長

本日は9月の後半三連休。またしても目の前で台風が発生しました。テストできないのが残念ですが、理屈としてはKstars EKOSで撮ったイメージがフォルダに保存されるたびにSharpCapのライブスタックがファイルを読み込んでライブスタックしていくことになります。

使い方としては

デスクトップPCで

  • VNC viewerでAstroberryPIをモニターしながら撮影
  • SharpCapのバーチャルカメラでAstroberryPIのライトフレームフォルダを監視

ということになりますね。

電視観望しながら翌日はSirilで画像処理という感じで遊べそうです。

そこで、SharpCapProライセンスを延長しました。本当はSirlに寄付したかったのですが今回はSharpCapProにします。一方 Sirilですが、コマンド一覧表に LiveStackが予約語としてリザーブされていますから、いつかは同じ機能が実装されると思います。そちらも期待したいと思います。