夜空を見上げよう

×天体写真 ○電視観望 始めました。気づいたことをつづります。

らせん星雲に馴染みがないのは見えたことがなかったから。

 

NGC7293 らせん星雲
2023年9月2日  0:47-2:17 Light 90Sec*60(総露出約90分)
SkyWatcher EVOSTAR 72EDII Playerone Neptune-C II
 GAIN 180 offset 5 Bias 60 Dark 60 Flat 60 QBPフィルター AZ-GTi Ubuntu Desktop (Raspberry Pi4) Kstars EKOS SV305 PHD2
Siril 1.2.0-rc1/Background Extraction/Photometric color calibration Star Recomposition

9月1日は、快晴の月夜


今週も晴天つづきで金曜を迎えました。この日は、都内の出張をこなして帰宅しました。いつものように帰路の電車から見た空は快晴。スマホで翌日の空を調べると曇天のようです。アルコールを我慢して望遠鏡を出すことにしました。
そうはいえ、ここのところの好天つづきでポピュラーなものは撮ってきていますし、東に月があってヤル気があまり上がりません。惑星状星雲なら良いかもと、あれこれ思案しているうちに らせん星雲を思い出しました。まだ、東の空にあるのでベランダから撮影することができませんからM27 亜鈴星雲を撮りながら西に回ってくるのを待つことにしました。

 

NGC7293 らせん星雲

電視観望が流行りはじめたころ、らせん星雲の写真がぽつぽつアップされているのを「あれ!?」っという不思議な感覚で見てました。そんなのあったっけ・・・自分には馴染みのない星雲です。20年ほど眼視星活をしていたのにどうして!?早速、私の愛読書 地人書館の「星雲星団ウォッチング」(浅田英夫氏著)で確認したところ、思い出しました。NGC7293・・視線を視野の端にそらし気味にするとかすかながら丸い大きな光芒が浮かび上がってくる・・・ この言葉を信じて何回もアイピースに向かってそらし眼したのですが結局見えませんでした。というか、そもそもスターホッピングで導入していたのですが、視野に入っていたのかも分かりませんでした。この本にはらせん星雲という言葉もなく、知らないよ~みたいな感じで今日に至っています。

この2年で手に入れた新しい技術、プレートソルビングで自動導入できるし、私にとってはまさに今夜の電視星活にふさわしい対象です。

0時を回って、さっそくテスト撮影。大きい・・・けれども淡い。月明りの下、90分総露出の結果が冒頭の写真です。先輩諸氏の作品の露光時間は、さらに長いので数日撮りつづけてみるのも面白いかもしれません。まずは、私にとり、はじめてのらせん星雲(笑)でした。

 

M27 亜鈴星雲

M27
2023年9月1日  23:03-24:33 Light 90Sec*60(総露出約90分)
SkyWatcher EVOSTAR 72EDII Playerone Neptune-C II
 GAIN 180 offset 5 Bias 60 Dark 60 Flat 60 QBPフィルター AZ-GTi Ubuntu Desktop (Raspberry Pi4) Kstars EKOS SV305 PHD2
Siril 1.2.0-rc1/Background Extraction/Photometric color calibration Star Recomposition

らせん星雲の前に撮ったM27 ですが、今回は90分露出でしっかり写ってくれました。

7月に撮影したM27とは、まったく別もののような写りです。90分にしたことで画像処理しやすく感じました。同じ条件で同じ日に撮影したらせん星雲は低空のため大気の影響、光害の影響が大きいようで天体写真撮影の奥深さを感じます。