私が8cmのアクロマート望遠鏡で初めてみた天体がこのM8です。別名を干潟星雲といいますが、眼視でみていたときになぜ「干潟」星雲とよぶのか不思議に思っていました。日本人の干潟のイメージは引き潮のときにあらわれる河口付近の泥の干潟です。
干潟なのかそれともラグーンなのか
英語表記ではLagoon Nebulaとなっているので、それを翻訳するときに干潟になったようですが、Lagoonという地形は、どのようなものなのか調べてみました。
ラグーン(英語: lagoon)は、砂州やサンゴ礁により外海から隔てられた水深の浅い水域のことである。 ラテン語のlacuna(池、地面にあいた穴)がイタリア語のlagunaを経て英語に入ったもので、主として潟湖と礁湖の2通りの意味で用いられる。
なるほど、縦に走る暗黒帯が島の周りを囲む潟湖のように見えていたようです。
今回の撮影データ
撮影日時 2022年7月17日23時~25時
Neptune Cll Gain 400 Offset 10 露出 15Sec 200枚 dark減算あり flat補正なし Az-Gti 経緯台モード EVOSTAR 72EDll Astroberry 画像処理 SiriLで前処理、スタック・ストレッチ後フォトメトリック色補正 GIMPでコントラスト調整
この日は、長雨明けが重なった3連休の中日で時折雲が出る程度で夏空を楽しみました。次回はたっぷり300枚重ねてみたいと思います。