夜空を見上げよう

×天体写真 ○電視観望 始めました。気づいたことをつづります。

雲に遮られたM15 ペガスス座の大星団(2022年8月10日の電視観望)

晴天がつづいてましたが翌日が山の日ということで22時頃よりベランダに機材を出して電視観望してみました。薄雲が広がっていたのですが、後ほど晴れそうな予報です。CMOSカメラが自由落下運動をしたので、その影響を確認も兼ねています。月が薄雲を通して見えるのみでアライメントを取る恒星は全く見えません。

 

プレートソルビングによるアライメント

経緯台を設置して、望遠鏡を北に向けます。望遠鏡のドローチューブには合焦位置をマークしているので、フォーカスが甘くても自室からリモートでアライメントを取ってしまいます。あとは、導入した明るい恒星を対象にバーティノフマスクでベランダを往復しながら焦点を合わせています。
昨夜は、薄曇りだったのでIRフィルターを装着し近赤外線撮影としました。KStarsでアークトゥルスを指定して望遠鏡を向けCMOSカメラをキャプチャーすると、うっすら星が写っていてプレートソルビングによって無事導入できました。星は全く裸眼では認められないのにアライメントとフォーカス調整まで終わりました。カメラも支障なく作動しています。GPV予報によると深夜1時くらいから晴れてくる予想となっています。天候の回復を待つことにしました。

雲に遮られたM15 ペガスス座の大星団

M15を導入してモニターしてみると、強風と流れる雲の中うっすら写っています。200枚ほど撮って使えるものがあればそれでスタックしてみようと考えました。

ライトフレーム M15 1枚め 2022年08月11日 1:20

 

ずっとモニターしていたのですが、雲がなかなか取れません。雲がない写真でも強風でブレまくりでした。182枚撮像したところで、しびれを切らし撮像を中断。すぐさま ダークを50枚撮ってベランダから撤収しました。

 

Sirilで画像処理

Sirilでは、今回はOSC_Preprocessing_WithoutFlat というスクリプトを走らせたあと、processフォルダーに移動して、r_pp_lights.seqというシーケンスを選択してスタックしたファイルのプロットグラフを確認しました。

上のSirilのプロット図を見ると 後半に天候が回復してきたことがわかるでしょうか。左のスタック結果は、FWHM上位の40%でスタックしています。M15がわかるようになりました。

仕上げを断念

せっかく長時間ねばったのですが、さらに枚数を絞っても核の部分が分離せず、仕上げを断念しました。やはり天候の状態には勝てませんね。