夜空を見上げよう

×天体写真 ○電視観望 始めました。気づいたことをつづります。

梅雨の合間の M20 三裂星雲

すっかり夏空へ

5月は赤道儀化した後の露光時間の感覚が掴めずに終わってしまいましたが、6月16日(金)の夜 雨上がりの快晴が戻ってきました。私の自宅ベランダは南西・北西に向いていることもあり、夜半までは春の銀河M64 M51、深夜からは 三裂星雲を撮影しました。
画像処理でバイアス・ダーク・フラットを共用したかったので対象への露光時間を60Sec 60枚で統一しています。

 

M20 三裂星雲

撮影後の画像処理はSirilのスクリプト OSC_Preprocessingでスタッキング後、はじめて星雲にStar-mask and Star recompositionを使ってみました。

カラフルにはなったのですが、コントラストが上がった分、広がっていた星雲がこじんまりとしてしまいました。

M20 三裂星雲
  2023年6月17日  2:00-3:00Light 60Sec*60(総露出 60分)
SkyWatcher EVOSTAR 72ED Playerone Neputune-C II
 GAIN 180 offset 10 Bias 60 Dark 60 Flat 60
Ubuntu Desktop (Raspberry Pi4) Kstars EKOS PHD2
Siril 1.2.0-rc1  Star-mask and Star recomposition

 

M20 三裂星雲(ストレッチのみ)
  2023年6月17日  2:00-3:00 Light 60Sec*60(総露出 60分)
SkyWatcher EVOSTAR 72ED Playerone Neputune-C II
 GAIN 180 offset 10 Bias 60 Dark 60 Flat 60
Ubuntu Desktop (Raspberry Pi4) Kstars EKOS PHD2
Siril 1.2.0-rc1  

元画像は地味な色合いなのですが、星雲の広がりは判ります。どうすれば、カラフルで広がりのあるものになるのか・・・結局、さらに露光時間を増やすのが良いということでしょうか。

 

春の銀河 撮り納め

春の銀河も西空に傾いていて、自宅ベランダからも今回が撮り納めになりそうです。そこで特徴のある銀河を2点えらんで撮影しました。

 

M64 黒目銀河

M64 黒目銀河
  2023年6月16日  22:00-23:00 Light 60Sec*60(総露出 60分)
SkyWatcher EVOSTAR 72ED Playerone Neputune-C II
 GAIN 180 offset 10 Bias 60 Dark 60 Flat 60
Ubuntu Desktop (Raspberry Pi4) Kstars EKOS PHD2
Siril 1.2.0-rc1

M64 黒目銀河は、他の銀河のような腕があるわけでなく独特なメタル感がありますね。メシエ天体なのでよく写ることを期待していたのですが、1時間ではまだまだ足りないようです。

 

M51 子持ち銀河

M51 子持ち銀河
  2023年6月17日  1:00-2:00 Light 60Sec*60(総露出 60分)
SkyWatcher EVOSTAR 72ED Playerone Neputune-C II
 GAIN 180 offset 10 Bias 60 Dark 60 Flat 60
Ubuntu Desktop (Raspberry Pi4) Kstars EKOS PHD2
Siril 1.2.0-rc1

この有名な銀河も口径7cmでは集光力不足と思われ、うっすらと写っているのみでした。こちらも更に時間をかける必要がありそうです。

赤道儀モードになったことで春の銀河を撮ってきましたが、来年の課題ですね。

夏の星雲の季節になってきたので、次回からは星雲に時間をかけて撮っていきたいと

思います。

たくさん 晴れますように!!